スマートフォンとビジネスチャットの普及により、「勤務時間外でも仕事の連絡が来て休めない」という状況が常態化しています。本記事では「つながらない権利」の概念と、企業に求められる法的対応を解説します。
つながらない権利(Right to Disconnect)とは、労働者が勤務時間外にデジタルデバイスを通じた業務上の連絡(メール・チャット・電話等)に対応しなくてよい権利のことです。
スマートフォンとSlack・LINE・メールの普及により、仕事とプライベートの境界が曖昧になりました。「一応確認だけ」「急ぎではないけど送っておく」という連絡が、受け取る側には常に「確認しなければ」というプレッシャーを与え続けます。これが慢性的なストレスとなり、燃え尽き症候群・うつ病・離職につながるとされています。
つながらない権利は欧州を中心に法制化が進んでいます。
日本では2025〜2026年に向けて、つながらない権利に関する法整備の議論が進んでいます。厚生労働省の「労働基準関係法制研究会」でもデジタル化に対応した労働時間管理の在り方が検討されています。
現時点では明確な法律はありませんが、以下の観点から企業の対応が求められています。
法制化を待たずに、先進的な企業はすでにつながらない権利の保護に取り組んでいます。
就業規則を整備するだけでは、実際の運用が難しいケースも多くあります。「ルールはあるけど上司から連絡が来る」という状況では、従業員が自衛するしかありません。
テクノロジーを使った実効的な対策として、就業時間外のSlack・Teamsメッセージを自動的に検知し、AIが緊急度を判定した上で、非緊急のメッセージを翌営業日まで保留するゲートウェイシステムがあります。送信側は普通に送ることができ、受信側は就業時間外に通知を受け取らない、という仕組みを物理的に実現します。
就業時間外のSlackメッセージをAIが緊急度判定し、非緊急メッセージを翌営業日まで自動保留します。就業規則のルールをテクノロジーで実効化することで、従業員のメンタルヘルスを守ります。無料プランから利用できます。
無料で試してみる